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zoom RSS 『高瀬川女船歌』 澤田ふじ子

<<   作成日時 : 2005/01/25 23:26   >>

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高瀬川女船歌』 シリーズ第1弾。お鶴をそっと見守る宗因という図式。後の巻を読むと、「冬の蛍」が意味深な感じもする?

「中秋の月」
 柏屋で養われているお鶴は、高瀬川で鯉を捕っていて曳き人足たちに叱り付けられていた少年・平太をかばいます。平太は、庚申堂に住む半僧半俗の宗因に、鯉の生血を抜いてくれるよう、頼みます。平太は、働いている菱屋の小梅が胸を病んでいるので、鯉の生血を飲ませようと思ったのでした。

「冬の蛍」
 死んだ連れ合いの墓参りに行った女船頭のお時は、仲源寺の前で、足蹴にされている物乞いの母子をかばう男に気が付きます。男は、お時の船に乗ったことのある、肥後屋菊蔵でした。そしてお時は、肥後屋を助けた宗因が、お鶴の父親に似ていると不審を抱きます。
 という訳で、あっさり宗因の正体が明かされました。

「鴉桜」
 瀬戸物問屋の鎰屋の手代・重吉は、勘当同然の跡取り息子の佐之助に店の金から三両を渡し、鎰屋の後妻のよし栄から訴えられ、重吉は六日間の曝しとなしました。重吉の許婚のお糸の父・六蔵は、世間体からお糸と重吉を分かれさせようとしますが、お糸は取り乱し、柏屋で預かることになります。

「いまのなさけ」
 柏屋の独り息子の惣十郎は、因幡屋の若い女将・お和歌に呼び出され、商売の相談を持ちかけられます。因幡屋の主人の新右衛門は、俳句や女子のために商売に身が入らず、因幡屋は寂れていました。お和歌は、新右衛門は家業に精を出していると言いましたが・・。

「うなぎ放生」
 高瀬川で子供たちが魚獲りを許可された日、笹屋の息子の市松は、大鰻を取ろうと水にもぐります。船の進行を止められた森田屋利兵衛は、浮き上がってきた市松を水に沈めます。その後、市松は、意趣返しに大鰻を森田屋の井戸に投げ込みました。

「かどわかし」
 柏屋に引き取られた平太は、使いの途中、庚申堂の宗因のところに食べ物を届けます。二人で一緒に五条の伏見口へ向かう途中、平太が襲われました。
 伊勢と惣左衛門が宗因(奈倉宗十郎)と会い、そして平太(十蔵)の身許がわかります。  

「長夜の末日」
 水を道にまいていた平太は、うっかり老婆に水をかけてしまいます。悪態をつく老婆に、伊勢とお鶴が詫びを入れます。その夜、火事が起こり、その老婆・お常の住まいも焼けてしまいます。その後、お常は何度連れ出されても、焼け跡に戻ってきていました。

(1997.11 新潮社/2000.8 新潮文庫/2003.4 幻冬舎文庫)

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★「高瀬川女船歌」 シリーズ (澤田ふじ子)
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2005/02/02 23:04

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