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zoom RSS 『風の果て』 藤沢周平

<<   作成日時 : 2005/01/10 20:57   >>

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 私の記憶に間違いがなければ、「週刊朝日」で池波正太郎の『真田太平記』の十年にわたる連載が終わったその次に、『風の果て』の連載が始まったのだと思います。
 この小説のある種のステイタスというか、いかに期待が高かったかが窺われます。

 物語は、主席家老の桑山又左衛門に、野瀬家の厄介叔父・市之丞が果し合いを申し込んできたところから始まります。そして、又左衛門の回想として若き日から今日までのことが語られます。実は、連載で読んでいたときは、登場人物の人名が混乱してました(汗)
 「桑山又左衛門」と「上村隼太」だけでもややこしいのに、片貝道場の五人組のうち、三人までが婿入りで苗字が変わってますからねえ・・あとは杉山と厄介の野瀬、ですか。

 又左衛門が妻と心が通わないとか、最後に庄六に一発かまされる(謎)とか、権力を握るときの気分とか、必ずしもすっきりさわやかな読後感とは言えないかも知れません。「太蔵が原」の開墾も、成功したかに見えるけれども、実は商人を肥らせただけか、と又左衛門はふと弱気になったりもします。
 とはいえ、杉山忠兵衛を追い詰めるシーンは、かなりのカタルシスを感じました(笑)

 読んでいてぴしぴしと斬られるような感じがしました。作者も、絶頂期だったわけですね、きっと・・。世間でウケが良いのは『蝉しぐれ』かも知れませんが、実は一押し、です。  (No.20)

(1985.1 朝日出版社/1988.1 文春文庫) 

政敵の杉山忠兵衛を倒した後、主席家老の桑山又左衛門のところに、野瀬家の厄介叔父・市之丞が果たし状を持ってきます。
 又左衛門がまだ上村隼太といった若い日、野瀬市之丞や杉山鹿之助(のちの忠兵衛)、寺田一蔵、三矢庄六は、ほぼ同時期に片貝道場に入門し、執政の家柄で一千石の上士の鹿之助を除くと、みな下士の部屋住みの身分でしたが、親しく交わっていました。

 やがて、一蔵の婿入りが決まり、鹿之助が家督を継ぎ、そして隼太は郡奉行を務めた桑山孫助の家に婿入りすることになります・・。

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