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zoom RSS 『麦屋町昼下がり』 藤沢周平

<<   作成日時 : 2008/12/20 23:31   >>

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 短編集・・一冊に4編収録されています。4編のみ、と言うべきかも?
すべて武家物、表題作「麦屋町昼下がり」は『隠し剣』シリーズ系と言うのでしょうか。婚約者(?)の満江が清々しい気分にさせてくれます。「三ノ丸広場下城どき」は『たそがれ清兵衛』系、怪力お茂登がユーモラスな味を添えています。

 「山姥橋夜五ツ」は、ミステリー的に優れています。「三ノ丸広場下城どき」と同じく、任務の失敗という経験がテーマに絡み、この作品集では一編一編の枚数がやや多い分だけ、深く書き込まれているような気がしました。

 最後の「榎屋敷宵の春月」は、ちょっと『花のあと』を連想させました。女性、しかもかなり身分のある(?)者が主人公であるせいでしょうか。  

追記:2008年12月20日に、『花の誇り』としてNHK時代劇で放映されました。ドラマのタイトルに「花」の文字が含まれていたので、ああ、やはり、と…。

(No.47)

(1989.3 文芸春秋/1992.3 文春文庫) 

「麦屋町昼下がり」
 上司の草刈甚左衛門の屋敷で、120石の御書院目付の娘・満江との縁談の話を聞いた片桐敬助は、帰り道で、男に斬りかけられた女を庇い、男を斬ります。その男は、藩内随一の遣い手・弓削新次郎の父、女は新次郎の妻でした。弓削新次郎が、敬助に報復を考えるのは、確実と思われました。

「三ノ丸広場下城どき」
 かつて無外流の名手でありながら、妻の死後は酒びたりとなった粒来重兵衛は、不摂生がたたり、護衛の任務に失敗します。重兵衛は、失敗することを見越して自分がその任務に推挙されたのではないか、と気が付きます。

「山姥橋夜五ツ」
 不義を理由に妻の瑞江を離縁した柘植孫四郎のところに、友人の塚本半之丞が自殺したとの知らせが来ます。半之丞は、先代藩主は毒殺されたのだと孫四郎に書き遺していました。孫四郎は、藩主の謀殺と自分の家禄を減らされるきっかけとなった警護の失敗の事件を、思い起こします。
 冒頭の、孫四郎の息子の俊吾の様子が野々村新蔵によって伝えられるのが絶妙。

「榎屋敷宵の春月」
 田鶴の夫・寺井織之助と、幼なじみの三弥の夫・宗方宗兵衛は、執政入りを争っています。田鶴と三弥が藩主の側室・お理江さまを訪ねたとき、田鶴はお理江さまから、三弥が田鶴を出し抜いてお理江さまの兄で重役方に顔の利く三樹之丞に会って行ったことを示唆します。その帰り、田鶴は寺井家の門前で斬り合いを見かけます・・。
 変人・三樹之丞が好みかも(汗)

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