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zoom RSS 『おんな飛脚人』 出久根達郎

<<   作成日時 : 2005/03/19 22:16   >>

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 国営放送ドラマでは「人情とどけます」とかいうタイトルになってました。まどかが本上まなみ、清太郎が小沢征悦、内儀が原田美枝子でした。それはともかく、まどかの父が森末慎二というのがちょっと意外かも。
 テレビ版では、当初はまどかが「女」であることを、清太郎に内緒にしていたわけですね。あ、「薮井竹庵」として野口五郎が出演してました。

 読んでみると、さらりと流れて行くような読みやすさがありました。まどかの脚力(?)については、人間離れ、現実離れしていましたけど、飛脚人という職業にスポットライトがうまく当てられてます。
 まどかも、そして清太郎も、人捜しのために飛脚人になったという設定です。
 戦争のときに血祭りにあげられる「出陣首役」は、実在したのでせうか(悩)

 物語の後半は、まどかの母親(あぐり)探しを軸に進んで行きます。十六屋の新たな商売など、小説があっさりしている割りには、蘊蓄はけっこうあるかも知れません。

 お姑さんの存在感が印象的でした。物語途中で・・(ネタばれ自粛)ドラマでは、馬渕晴子でした。 (No.7)

(1998.2 講談社/2001.8 講談社文庫)

「その一 梅雨の晴れ間に絹ごし一丁」
 飛脚問屋・十六屋の試しに合格したまどかと清太郎は、飛脚人として働くことになりました。

「その二 孝行の良薬は命取り」
 生薬屋・藤屋で、間違えて毒薬を客に渡してしまいました。清太郎とまどかは、取り戻しに走ります。

「その三 本降りに鮨の投げ売り」
 用事を済ませたまどかは、雁屋の男に絡まれます。その後、雁屋と十六屋は、走りくらべをすることになります。

「その四 鰯の頭も竹の花」
 借家との走りくらべの日、清太郎は腹痛を起こしました。

「その五 水売りに母の懺悔」
 まどかは、志んという老女から、息子の百太郎宛の文を預かりますが、百太郎は見つかりません。なにやら子細があるようです。

「その六 秋茄子とその手は食わぬ」
 まどかが預かった三通の手紙は、受取人も差出人もでたらめでした。内儀は、半年前にも同じようなことがあったと言います。

「その七 天下祭りに捕り物に鯉」
 いつぞやの「幽霊書状」を渡したらしい武士が、再度十六屋に現われます。店先で捕り物となりました。
 この武士を、ドラマでは松重豊が演じてました(笑)

「その八 遺言の中身は意外」
 十六屋の隠居が亡くなります。故人の遺言は、自分の死んだ後は、商売替えするようにということでした。

「その九 逃げるが勝ちで験直し」
 まどかは清太郎から飛脚人になった理由を聞きます。清太郎は、弟を探していたのでした。

「その十 鸚鵡が飛んで恋の発覚」
 町飛脚の中継ぎを引き受けた駿河屋が、辞退を言い出します。娘のおまきが反対していました。

「その十一 顔に紅葉の海晏寺」
 町飛脚の宣伝のために、みなは企画を考えます。清太郎は、あぐりという名の人に記念品をあげることを提案します。

「その十二 来年の暦は昔を語らぬ」
 十六屋に、記憶喪失の女と暮らしているという女がやってきます。まどかは、母かどうか確かめに行きます。

「その十三 かぐや姫にも除夜の鐘」
 十六屋にあぐりという赤ん坊が届けられ、預かることにします。まどかは、最後の「阿具里」を訪ねます。

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