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zoom RSS 『幻色江戸ごよみ』  宮部みゆき

<<   作成日時 : 2005/03/03 08:55   >>

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 移り変わる季節を背景に、十二の短編が収められています。N○K金曜時代劇の「茂七の事件簿」の原作の一つにもなっています。すべてではありませんが、ちょっとした怪異・不思議な話も多く、小袖にまつわる怪異など、ひょっとすると、霊験お初シリーズの『天狗風』にまとまっていくのかしらん、と思ったり・・。

 この短編集で、いちばん好きなのは「器量のぞみ」です(^_^)
 もちろん、夜中に一人で読んだら、きゃーっと言ってしまうかも知れない?「だるま猫」、完成度の高さで「神無月」なども良いですが。 (No.18)

(1994.4 新人物往来社/1998.9 新潮文庫)

「第一話 鬼子母火」
 伊丹屋で小火があり、神棚が燃えました。番頭の藤兵衛と女中頭のおとよは、燃え残りの注連縄から、白いこよりに入った髪の毛を見つけます。その晩、奉公にあがったばかりの十二歳のおかつが店を逃げ出しました。

「第二話 紅の玉」
 病身の妻・お美代をいたわりながら暮らす、飾り職人の佐吉のところに、紅珊瑚玉を使って銀のかんざしを作ってほしいという、年取った武士がやって来ます。奢侈取締りの厳しい時代のことでした。

「第三話 春花秋燈」
 古道具屋を舞台に、曰く付きの行灯にまつわる話が二つ。

「第四話 器量のぞみ」
 醜女のお信のところに、美男子の下駄屋の木屋の繁太郎が、「器量のぞみ」で嫁に欲しいと言ってきました。木屋に嫁いでから、お信は、お信の目には驚くほど美形に見える二人の義妹が、器量の悪いことを苦にして気の病にかかっていることを知ります・・。

「第五話 庄助の夜着」
 いなり屋の五郎兵衛と女房のおたかが、娘のおゆうの婚礼の支度に明け暮れている頃、いなり屋で働く庄助は、夜着を買たと言いました。しかしその後、五郎兵衛は庄助が痩せてきたのに気が付きます。

「第六話 まひごのしるべ」
 つやと亭主の藤吉が盆市へ行ったとき、迷子を拾ってきました。差配の市兵衛が迷子札に書かれた住所を訪ねると、三年前の火事で父親は死に、母親と当時三歳の子供は行方知れずになっていたのでした。

「第七話 だるま猫」
 火消しを目指しながら、火事場が怖くて動けなくなる文次は、ひさご屋の角蔵に預けられます。ある日、角蔵は、自分も火消しだったといい、古ぼけた頭巾を見せます・・。

「第八話 小袖の手」
 女ものの小袖の怪異話。

「第九話 首吊り御本尊」
 奉公が辛くて逃げ帰った捨松は、数日後、大旦那さまに呼ばれ、首くくりの神様の話を聞きます。確かめに土蔵へ行くと・・。

「第十話 神無月」
 病弱な娘の治療費のため、毎年神無月に一度押し込みを働く男と、それを追う岡っ引き。

「第十一話 侘助の花」
 質屋の隠居・吾兵衛のところに看板屋の要助が来て、娘を名乗る女が押しかけて来たと言いました・・。

「第十二話 紙吹雪」
 因業な高利貸し・井筒屋に奉公するぎんは、屋根の上に乗って「紙吹雪」を降らせます。ぎんの母は、井筒屋から借金し、心中を図ったのでした。

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幻色江戸ごよみ (新潮文庫)

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人を殺したいほどの怨念に駆られたら… <BR>宮部みゆき著『紙吹雪』を読んでください
宮部みゆきの短編時代小説『紙吹雪』を読んで最近の犯罪について思ったこと…のようなもの。 ...続きを見る
Art Grey
2005/04/29 15:54

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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
読みました。小説としては完結していない作品もあるのですがそれでも宮部ワールド楽しめました。理不尽な運命生きる底辺の庶民の切なさ精一杯の自己愛が美しい。丁稚奉公なんて今なら労使の人権問題ですが江戸時代の人たちは必死に生きていたんですね。紅の玉とか侍の世だからこうゆう悲劇あったんでしょうね。歴史に残ってないけど。器量のぞみはハッピーエンドでよかったけど当時の美人と今の美人とでは違うかも。今なら大柄の女性、南海キャンディーズのしずちゃんとか五時に夢中の北斗晶さんとか魅力的な女性が増えてさんときた気もします。このおくめさんという女性もどこか憎めず悪女のイメージより結果オーライの笑い話だと思いました
福田浩司賞味大臣
2008/09/13 21:50

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