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zoom RSS 『たそがれ清兵衛』 藤沢周平

<<   作成日時 : 2005/04/10 22:36   >>

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 映画化されたので有名になった感もある『たそがれ清兵衛』ですが、短編集『たそがれ清兵衛』収録の「たそがれ清兵衛」が原作ということになります。実は、映画はまだ見ていないので(汗)あれなんですが、聞くところによると、「たそがれ清兵衛」の他、「竹光始末」(『竹光始末』新潮文庫)と、この『たそがれ清兵衛』収録の「祝い人助八」が原作ということらしいです。
 う〜む、かの「女房の尿の始末と藩の危機とどっちが大事か云々」はなかったのだろうか・・(^_^;)

 この短編集では、ちょっと変わった癖を持っているけれども、実はめっぽう腕の立つ男たちが主役です。多くは、藤沢ものでよくあるように、藩の派閥の抗争が関わっています。

 「たそがれ清兵衛」も良いですが、「だんまり弥助」「日和見与次郎」も味わい深いと思います。ユーモアでは、「ど忘れ万六」(笑) (No.25)

(1988.9 新潮社/1991.9 新潮文庫) 

「たそがれ清兵衛」
 上意討ちで執政の堀将監を斬ることを命じられた井口清兵衛でしたが、彼は病気の妻の看病のため、早く家に帰らなければなりませんでした。杉山家老の、名医に女房を診察させようという言葉に、清兵衛の心が動きます。

「うらなり与右衛門」
 うらなりという渾名を付けられている三栗与右衛門は、もとの上役の寡婦・土屋以久と通じているとの噂を立てられます。与右衛門は、以久の癪を看護しただけでしたが、二十日の遠慮という処分を受け、ある計画に齟齬をきたします・・。

「ごますり甚内」
 川波家の婿・甚内は、上役に懸命にごますりをしています。それには、ごく少数のものしか知らない理由がありました。甚内の真意に気が付いた栗田家老は、甚内にある用を命じます。

「ど忘れ万六」
 樋口家の隠居・万六は、いつも勝気な息子の嫁・亀代の様子がおかしいのに気が付きます。亀代は、知り合いと茶屋から出てきたところを大場庄五郎という男に見つかり、脅されていました。

「だんまり弥助」
 弥助が無口になったのは、昔、従妹の美根が料理茶屋から出てきたところに不用意に声をかけ、その後美根が自害してからでした。派閥の抗争が激化する折、弥助は同じ馬廻り組の曾根金八から、かつて美根と密会していた服部邦之助の名を聞きます。

「かが泣き半平」
 鏑木半平は、守屋釆女正の家士・塚原が折檻していた母子を助けます。一月ほど後、藩主からの下され物を、死者を出した抱え人夫の家に届けに行くと、その家は半平が助けた母子の家でした。

「日和見与次郎」
 派閥の抗争に敗れ、失意のうちに世を去った父を見ていた藤江与次郎は、対立する畑中・丹羽の両派から誘われても組する気になりません。ある日、与次郎の留守中に従姉の織尾が訪ねてきました。織尾の夫・杉浦作磨は、番頭を勤め、殿に呼ばれて江戸に行ったのでした。

「祝い人助八」
 妻を失って以来、いつもうす汚れている伊部助八のところに、親友の飯沼倫之丞の妹・波津が訪ねてきます。波津は、甲田家から離縁していましたが、それを不服とする元夫の豊太郎が、波津をつけ回してました。

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たそがれ清兵衛 (新潮文庫)

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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
お久しぶりです。
<a href="http://plaza.rakuten.co.jp/syohyo/">tarkish</a>です。

自分も映画は観てないですが、「祝い人助八」が原作だったとは初めて知りました。
なるほど、ちょっと観たくなってきました。

自分はこの中では、「うらなり与右衛門」が好きですね。
では、また。
tarkish
2005/04/11 16:56
すみません。タグが使用できませんでした。
いつも、読書録楽しませていただいております。
では、また。
tarkish
2005/04/11 16:57
お久しぶりです。お元気でしたか(^_^)
そちらのサイトも時々覗かせていただいています。ではまた。
やこめっち@管理人
2005/04/12 21:45

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