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zoom RSS 『堪忍箱』  宮部みゆき

<<   作成日時 : 2005/07/01 08:29   >>

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 8つの短編が収録されています。一部、N○K金曜時代劇「茂七の事件簿」の原作として使われていたりします。 

 大抵が、人に言えない鬱屈を抱えていたり、ハッピーエンドとは言えないものが多いです。その中で比較的気楽に読めたのが、「敵持ち」でしょうか。「てんびんばかり」は、もしもこれを北原亜以子が書いていたら、また違った味付けになるだろうな、と思いました。「お墓の下まで」は、私的にはなかなかいい話かと。

 同じ宮部みゆきの「ぼんくら」「日暮らし」を読んだせいか、差配人という立場が気になりました。その意味では、「謀りごと」も面白かったです。  (No.52)

(1996.10 新人物往来社/2001.11 新潮文庫)

「堪忍箱」
 菓子屋の近江屋で火事が起こり、明ければ十四歳になるお駒の母のおつたと祖父の清兵衛は、近江屋に代々伝わる「堪忍箱」を持ち出そうとして、おつたは重傷を負い、清兵衛は焼死します。おつたはいつ目覚めるか分からない状態で、堪忍箱はお駒が持つことになりました。

「かどわかし」
 畳職人の箕吉は、出入り先の料理屋・辰巳屋の小一郎から、自分を拐わかしてくれないか、と持ちかけられます。小一郎は、乳母のお品を訪ねて行きたいのだと言いました。 

「敵持ち」
 板前の加助は、助っ人で働いている扇屋のおかみ・お鈴に横恋慕した勇吉に、付けねらわれることになり、同じ長屋の浪人・小坂井又四郎に用心棒を頼みます。その日、加助と又四郎は、帰り道に死体を発見しました・・。

「十六夜髑髏」
 両親を失い、小原屋で働くことになったふきは、先輩女中のお里から、この店には不思議なことがあると聞きます。月見の頃にわかる、と丁稚の小僧にも言われました。

「お墓の下まで」
 市兵衛店の差配人・市兵衛に育てられたゆきの前に、生みの母が現われます。やはり市兵衛夫婦に育てられたおのぶ、ゆきの兄の藤太郎、そして市兵衛の人に言えない思いの物語。  

「謀りごと」
 丸源長屋の差配人・黒兵衛が、店子の「先生」こと香山又右衛門のところで死んでいました。集まってきた店子たちの口から、様々な黒兵衛の像が語られます。 

「てんびんばかり」
 同じ長屋で姉妹のようにして育ったお美代が大黒屋の後妻に入り、心中に複雑なものをかかえるお吉でした。  

「砂村新田」
 砂村新田にある地主の家の通いの女中となった十二歳のお春は、お使いに出た帰り、市太郎という男に声をかけられます。母のお仲の知り合いのようでしたが、お春は母にそのことを聞けませんでした。  

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堪忍箱 (新潮文庫)

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「堪忍箱」宮部みゆき
宮部の時代小説。庶民を描く手法は流石。 古い作品集だけど堪能した。    【送料無料】堪忍箱 [ 宮部みゆき ]価格:546円(税込、送料別) 宮部の時代小説は、「初ものがたり」以来。 「堪忍箱」 菓子を扱う近江屋に伝わる堪忍箱。 絶対に空けることが許されないこの… ...続きを見る
りゅうちゃん別館
2012/12/27 10:04

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
ドラマの原作に使われてたんですね!知りませんでした。捕物っぽいような・・・。でもお江戸ミステリーですよね。
そこかど
2005/07/04 08:32
コメントありがとうございます(^_^)
茂七親分は、原作があまりないので他の短編からも使われているようです。
やこめっち@管理人
2005/07/05 22:49
とりあえず堪忍箱だけ読んでみました。現代物の宮部作品はよく読んでいましたが時代物も味わいあっていいですね。昔の日本人の人間模様や物に対する執着心が伝わってくるようです
福田浩司賞味大臣
2008/06/18 08:46
コメントありがとうございます。
時代物はやはり、ミステリーがしっかり書ける人が書くと魅力が倍増するような気がします。
やこめっち@管理人
2008/06/21 00:16

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