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zoom RSS 『ないしょ ないしょ』 池波正太郎

<<   作成日時 : 2005/08/09 00:23   >>

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 ご存知池波正太郎の「剣客商売」シリーズの番外編、秋山小兵衛や小川宗哲らが登場しますが、主人公はお福という、うら若き女性です。なので、女性の生き方を描いたシリーズなのかな、と思っています。秋山小兵衛の言葉による、「世の大人たちは、女が嫁に行けば仕合せになれると決めこんでいるところがあるが、そうしたものでもない。人それぞれじゃ」というのが、大変に印象的です。池波御大は、本編の佐々木三冬にも見られるように、(自分を導く秀でた男と?)結婚して家庭に入り、子を儲けるのが女の仕合せ、みたいな考えかと思ったら、実はそうとは限らないとか?
(その意味では、もう少し長生きして、女の生き方の小説を書かせてみたかったのだが)

 さすが池波御大だと思ったのは、「最初の男」神谷弥十郎を、お福が次第に理解して行くというのか、後年悪く思わないどころかずっと慕っているとも読めるあたりでしょうか。普通だったら、ありゃトラウマになるぞ(^_^;) もちろん、その後のお福の勤め先は、三浦平四郎や倉田屋やら、じーさま専科なのだけれども。そっか、トラウマになっているのは「先立たれる」ことか・・。
 登場する男たちでは、富五郎さん@最後から2番目が好きかも。

 冒頭の「ねずみの糞」エピソードは、そのまんま「ねずみの糞」というタイトルの『にっぽん怪盗伝』収録の短編に使われています。どうやら、実話を利用したものらしい・・。 (No.54)

(1988.9 新潮社/1992.6 新潮文庫)

越後の新発田で、神谷弥十郎の道場で奉公する十六歳のお福は、主人の弥十郎から手篭めにされてしまいます。お福は、味噌汁にねずみの糞を入れ、仕返しをします。そんな時、弥十郎は何者かに弓矢で暗殺されます。お福は、下男の五平と一緒に江戸へ出ることにします。
 江戸でお福は、三浦平四郎という侍の老人のところで働くことになります。平四郎は、手裏剣の名人で、お福も平四郎から手裏剣を習い始めました。

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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
私、先にこちらを読んでしまって。今「剣客商売」シリーズを借りはじめたところです。「蹄」なんていうのが本編でも出てきて、なんだか面白いですね。
女性の生き方・・・。女流作家とは一線を画した価値観があるように感じてます。
そこかど
http://blog.goo.ne.jp/detective_trajectory/
そこかど
2005/08/09 07:38
そこかどさん、いつもどうも〜(^_^)

本文とは直接関係ないですが、池波氏の小説を読んだ後で根岸流の手裏剣のことをテレビでやっていたのを見たことがありまして、感動したものでした。
やこめっち@管理人
2005/08/12 00:14
ちょこっとご無沙汰してました。
羨ましい!>テレビ。私も見てみたかった・・・。
今、15巻目まで来てます。なんだか読んでると自分も道場に通ってみたくなります。
でも、きっと「筋はよくない」生徒になりそう(T_T)
そこかど
2005/08/17 12:30

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