気ままな読書日記

アクセスカウンタ

zoom RSS 『本所しぐれ町物語』  藤沢周平

<<   作成日時 : 2006/06/29 08:25   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

 ある短編にちょいと出てきた登場人物が、別の短編では主役になったり・・と、その町に住んでいる人々の日常が描写されている、そんな短編集です。一つ一つの話も短めです。
 「猫」「ふたたび猫」「みたび猫」「おしまいの猫」と、紅屋の栄之助と妾をしているおもんの話はこわい、じゃなかった素晴らしい・・。N○Kでドラマ化されたときには、栄之助が山口祐一郎、おもんが石田ひかりでした。そうそう、体の不調をあれこれ訴える、地獄耳の書き役の加賀屋万平(この人物造型は素敵!)は、笑福亭松之助でした。
 配役では、栄之助の女房のおりつが鍵本景子(この人、朝ドラ以来ひそかに注目していたのだが、ここで再会でした・謎)、亀屋のおまつが斉藤こずえというのも印象に残っています。うん、ドラマとしてはなかなか良かったのでは・・。

 読み返してみて、ふと宮部みゆきの小説を連想しました。と言うのか、宮部作品を読んだときに藤沢ものと似てるかも?と思った理由がわかったような気がしました。少年目線なものとか、難病の妹のために盗みをする男の話とか・・ファンに怒られる?(どっちの??)  (No.28)

(1987.3 新潮社/1990.9 新潮文庫)

「鼬の道」
 上方へ行ったきり音信不通になっていた、新蔵の弟の半次が、十五、六年振りにうらぶれた姿で戻ってきました。半次は何のために戻ってきたのか、新蔵は重苦しい気分になります。

「猫」
 小間物屋の紅屋の息子・栄之助は、女房のおりつの実家へ出向きます。おりつは、栄之助の浮気のために、子供を連れて実家へ戻ったのでした。おりつの両親に、けんもほろろに扱われた栄之助は、帰りに妾をしているおもんと出会います。

「朧夜」
 萬屋の隠居・佐兵衛は、「福助」からの帰りに路上で酔って寝込んでしまいます。通りがかった「福助」の女中・おときに送られて隠居所に戻りましたが、その後、おときはしばしば佐兵衛の家に現れるようになります。

「ふたたび猫」
 実家に帰っていた栄之助の女房・おりつが戻って来ました。しかし、栄之助はまだ、おもんとの仲が続いていました。

「日盛り」
 お使いの後、遊び友だちの新吉と軽業小屋をのぞいた長吉は、一年前に男と家を出て行った母親に呼び止められました。
 ジゴウジトク・・何となく、宮部みゆきの少年を連想しました。

「秋」
 このところ妻のおたかとの口論が絶えない油屋の佐野屋政右衛門は、若い頃に夫婦になりたいと思ったおふさに会うことを思いつきます。
 熊平、おきち親子が登場。

「約束」
 大酒飲みのおきちの父・熊平が突然倒れます。熊平は、目覚めないまま息を引き取るのですが、おきちは父親の借金を返さなければならない、と考えました。

「春の雲」
 「桶芳」で住み込みで働く十五歳の千吉は、一膳飯屋・亀屋で働くおつぎのことが気になっています。臨時雇いの職人・佐之助が来たときに、千吉は佐之助を亀屋に連れて行きますが、おつぎは佐之助と付き合い始めました。
 亀屋のおまつが登場。

「みたび猫」
 紅屋の栄之助は、手を切ったはずのおもんを、また追いかけています・・。
 櫛引きの重吉は、「日盛り」の長吉の父ですね。

「乳房」
 仕事から帰ったおさよは、亭主の信助が、同じ裏店に住む後家のおせんと抱き合っているところを見てしまいます。裸足で飛び出して泣いていたおさよに声をかけたのは、おさよが働いている洗い張り屋の女房の弟・与次郎でした。与次郎は、女衒をしているという噂でした。

「おしまいの猫」
 おりつに二人目の子ができ、父から本格的に商売を任されるようになった栄之助ですが、おもんの家に行くと旦那が来ているようで、嫉妬にかられます。

「秋色しぐれ町」
 油屋の政右衛門は、料理茶屋「菊本」でおきちを見かけます。難病の妹のために金が必要な泥棒を、岡っ引の島七は捕まえそこねます。亀屋の寅太の妹・おまつは、種物屋の吉助の子をはらみます・・。  

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
『本所しぐれ町物語』  藤沢周平 気ままな読書日記/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる