『小判商人 御宿かわせみ』  平岩弓枝

シリーズ33巻目、という勘定にしておく。「手妻師千糸太夫」では、麻太郎・源太郎の活躍、「小判商人」もメキシコドルラル絡みで少年達が重要な役割を。「明石玉のかんざし」が印象的。

「稲荷橋の飴屋」
 お吉の姪のおすぎが、嫁入りしたお石の代わりに奉公する娘を連れてきました。その娘・お晴は、千春の琴のお稽古の供をするようになりましたが、待ち時間に稲荷橋のところの鋳物のお地蔵様のところで待っているようになりました。近くではおむらという老婆が飴屋をやっていました。

「青江屋の若旦那」
 塗物屋・青江屋の成太郎が、跡継ぎを弟の好吉に譲って店を出たいと言っています。成太郎も好吉も本妻の子ではありませんでしたが、成太郎は早くから本妻の子として育てられ、昨年江戸へ出てきたばかりの好吉は、店になじんでいませんでした。

「明石玉のかんざし」
 住吉屋の紹介で、明石玉を扱う珠太郎と妻子が「かわせみ」に宿泊します。珠太郎は、珊瑚屋の跡取りでしたが20年前に家を飛び出し、明石玉職人の弥之助に拾われ、娘のお光を妻にしました。東吾たちは、珊瑚屋の母・お浅と珠太郎たちを会わせようとします。

「手妻師千糸太夫」
 評判の手妻師・千糸太夫の滝の白糸の芸をお吉に見せたいと言う千春に、麻太郎と源太郎は、こっそり両国広小路へ出かけます。行列に並び、小屋に入った二人は、出刃包丁を持った男に気が付きました。  

「文三の恋人」
 以前に登場した「水売り文三」(『佐助の牡丹』)の文三が、庭師の彦右衛門の弟子になっていました。その文三を、お幸という女が好いているようでしたが、お幸は文三よりも年上、しかも修行中の文三は、あと8年は所帯が持てませんでした。

「小判商人」
 長助の母親・おますが体調を崩し、宗太郎が診察した後、るいは見舞いに行きます。その長助の店・長寿庵の近くに質屋に空巣が入り、長助が捕らえます。東吾はさりげなく、その質屋・松本屋を探っています・・。

「初卯まいりの日」
 正月早々、「かわせみ」には岩槻から出府する人形問屋・京玉屋の内儀と若夫婦を止めることになりましたが、内儀の梅が息子夫婦と別に部屋を別にしたことで、揉めています。千春は、長助から招き猫の絵馬をもらい、喜びましたが、お詣りに行ったら納めなければならないと聞いて、ちょっと困っています。

(2005.4 文藝春秋)
時代小説ワールド

 

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック

  • ★「御宿かわせみ」シリーズ 平岩弓枝

    Excerpt: 北海道のあるところのとある旅館が、「かわせみ」という名前でした(^_^;)  確かに、川のそばにありましたけど(笑) Weblog: 気ままな読書日記 racked: 2010-01-25 16:39