『拷問蔵 公事宿事件書留帳三』 澤田ふじ子

シリーズ第3弾。印象に残っているのは、「京の女狐」(TVでやっていたのも覚えている)「お岩の最期」でしょうか。

「拷問蔵」
 お八重という若い女が、鯉屋を訪ねて来ました。人殺しの疑いで六角牢屋敷に捕われている吉松という男を助けて欲しいといいます。

「京の女狐」
 お信の長屋から鯉屋に戻る途中、菊太郎は、初老の品の良い女性と娘二人を見かけます。初老の女は、五摂家の一人の思いものだということでしたが・・。

「お岩の最期」
 金貸しのお岩は、返済が滞った相手を口汚くののしりながら取り立てをしています。首をくくると啖呵を切ったお岩は、本気の様子、曲垣染九郎が止め、訴訟にするように言いますが・・。

「かどわかし」
 お信のところにいた菊太郎のもとに、林太郎と喜六が駆け込んで来ます。畳屋の焼くも屋の娘がかどわかされたのですが、菊太郎は前の日に、その娘と怪しげな男を見かけていました。

「真夜中の口紅」
 呉服屋の天王寺屋の手代・幸助は、泥酔した挙句、榎の木の下で寝込んでしまいます。目覚めると、若い女が首吊りしていて、幸助の頬には口紅がついていました。

「中秋十五夜」
 お信の長屋の笠張り職人・八兵衛の五つになる息子・正吉が、氷を運んでいた御所の口向役人に斬られます。斬ったのは、使番の森田重兼でした。

(1993.12 廣済堂出版/1996.5 廣済堂文庫/2001.2 幻冬舎文庫)

時代小説ワールド


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