『悪い棺 公事宿事件書留帳九』 澤田ふじ子

澤田ふじ子のものによくあるお婆さんが活躍するものをはじめ、全体的に面白かった。読んだのが比較的最近であるせいだろうか。

「釣瓶の髪」
 川魚料理屋「美濃七」の主人・清太郎は、手代上がりの婿でしたが、家付き娘のお夏は身ごもったまま世を去っていました。清太郎は、お夏の幽霊が出るといい、日に日にやつれていきます。

「悪い棺」
 福田林太郎の手下の松五郎が、修平という小童に縄をかけて引いてきました。修平は、米屋の松野屋の葬列に石を投げたのでした。修平は鯉屋の座敷牢に入ります。

「人喰みの店」
 喜六に花札で負けた菊太郎は、鰻を奢ることになります。先に店に入っていた喜六は、粗末な身なりの母子四人の客に気が付きます。母子の様子がおかしかったことを聞いた菊太郎は、喜六と一緒に後を追います。

「黒猫の婆」
 黒猫を連れて長屋に引っ越してきた老婆は、古手屋の伊勢屋の隠居・お里でした。夫の死後、養女の和歌夫婦に店を追い出され、お里は仕立て直しをして稼ぐことにします。

「お婆の御定法」
 菊太郎は、職人風の男が手を引いてきた幼子が転んだので怒鳴りつけているところを目撃します。鯉屋に戻ると、菊太郎は、欄間彫りの職人・利助の息子が行方不明になり、利助は仕事に手が付かないようになり親方の甚兵衛が困っているという話を聞きました。

「冬の蝶」
 岩佐道場に出かけた菊太郎は、遊興地近くの茶店で休んでいるとき、きれいな中振袖を着た少女がふらふらと現れます。その娘・お栄は、遊女屋の広末屋の娘で、茶店の親爺は、お栄は頭がおかしいのだと言います。

(2003.12 幻冬舎 2005.6 幻冬舎文庫)

時代小説ワールド


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