『禁裏御付武士事件簿 朝霧の賊』 澤田ふじ子

長棟斎宮助登場。「かどわかし」こういうことがあったら良いな、とは思うが、さて?印象に残ったのは、表題作「朝霧の賊」と「おばばの銭」。

「春の扇」
 深編笠をかぶった虚無僧が、若狭屋を通じて平八を呼び出します。駿河屋に宿泊した平八を待っていたのは、妹・かやの夫となる長棟斎宮助でした。

「朝霧の賊」
 お民の夫・源助は、博打に手を出し、三年間姿を消しています。白川で青菜を洗っていたお民は、川に血まみれの男が倒れているのに気が付きました。お民は、その男を家に連れて行きます。

「かどわかし」
 太吉は、博打仲間の万蔵に誘われ、昆布屋「里重」の四歳になる娘・お千代をかどわかします。しかし、太吉や一味のお艶は、愛らしいお千代に次第に罪悪感を覚えるようになります。 

「おばばの銭」
 表具師の佐平の弟の卯之助は、島原の遊女・お園に金を渡すため、佐平が美濃屋から預かった探幽の絵を質に入れてしまいました。佐平は祇園社の境内で、老婆の庵主袋を奪い取ってしまいました。  

「危ない橋」
 商家での盛大な弔い酒の振る舞いで、店の奥まで入り込んだ男がいました。騒ぎを煽ったその男に、平八は近付きます。

「天鼓の狐」
 平八の師匠であった、多羅尾の大森捜雲が亡くなり、後任が見つかるまで平八は大森屋敷で若者の指導に当たることになります。半年後戻ってきた平八は、御付組の与力同心が、惨殺されていることを聞きました。

「雪の碑」
 市歩をしていた平八は、野屋敷の椿の前で足を止めます。すると、屋敷から男達が出てきて、平八を捕らえて屋敷内へ連れて行きました。指示していたのは、狩衣姿の公家でした。

(1993.5 実業日本社/1997.10 徳間文庫)

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この記事へのコメント

源さん(畝源三郎)
2006年03月13日 14:55
久しぶりに来ました。今日は能登は雪で外仕事が多い私は仕事にならず、開店休業状態なので、昼間からネット遊び。
こちらの本の紹介、私と読んでいる本がホントよく似ていますね。新着の記事に紹介した本のうち5冊を除けば全て私も読んでます。
今日は畠中恵さんの「ぬしさまへ」のTBも送らさせてもらいました。
ちなみに今読んでいる本は、澤田ふじ子「土御門家陰陽事件簿 狐官女」です。
また遊びにきます。それではまた。
やこめっち@管理人
2006年03月14日 09:14
コメント&トラックバックありがとうございます。
そうですね、確かに読書傾向は似てるみたいですね。私は原則文庫落ちを待つのですが。
そちらにもまた遊びに行かせていただきます。では(^_^)/

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  • ★「禁裏御付武士事件簿」 澤田ふじ子

    Excerpt:  日頃は御所の門に門番として立っているが、しかし、実際は幕府の隠し目付という、禁裏御付武士の久隅平八が主人公の連作です。幕府と朝廷との間に事を起こさないように、配慮する必要があります。 Weblog: 気ままな読書日記 racked: 2006-08-29 13:04