『鬼女の花摘み 御宿かわせみ30』  平岩弓枝

「初春夢づくし」でるいの親戚が登場。表題作は、世相を反映か。

「鬼女の花摘み」
 東吾が麻太郎と源太郎を連れて花火見物に出かけたとき、腹を空かせた幼い姉弟がいました。弟が、母を見つけてかけ寄ったとき、女の脇にいた男が、その子供を蹴飛ばしました・・。

「浅草寺の絵馬」
 旅籠の日野屋から紹介された上方からの客を、内儀が歿って取り込んでいる藤屋に代わり、「かわせみ」で引き受けることになりました。納涼の集まりの帰り、東吾は両国橋で、その中の播磨屋助左衛門のお伴の仙三郎が、誰かに追われている様子なのを見かけます。

「吉松殺し」
 通之進に呼ばれ、東吾は若い吟味方与力・吉岡藤一郎の話を聞きます。鍛冶町と鍋町の喧嘩で、鋳物師の芳三の子・吉松が殺されます。下手人ははっきりしませんが、鍋町の名主代理の仙七は弁が立ち、裁きがゆるやかになったのでは、と吉岡は言い、東吾は調査することになります。

「白鷺城の月」
 姫路で東吾は、西洋型船「速鳥丸」の建造に従事していましたが、マストが倒れる事故が起こり、谷川彦之進が深傷を負います。東吾と彦之進が寄宿する青木家の娘・幸代は番頭用人の小林武兵衛方に夫婦養子に入っていましたが、幸代は夜更けに誰かが部屋の外で様子を窺っているようだ、と訴えます。  

「初春夢づくし」
 るいの従姉の娘・佐代が、父親の看病のために津軽から江戸へ出て来ました。佐代は、お千絵たちと行った芝居を気に入り、中村小山三という役者に夢中になります・・。
 るいの母は利久、伯母は佐江、従姉は満江というのですねφ(..)メモメモ

「招き猫」
 初午の日に、田螺稲荷へおまいりに行きたいと思った千春ですが、るいもお吉も気が進みません。そこで千春は麻太郎に相談し、源太郎を加えた三人で出かけることになりました。おまいりしてから千春は、招き猫を売っている若い女と男の子の様子がおかしいのに気が付きます。

「蓑虫の唄」
 因幡町の火事の消火で、千組の纏持・伊佐三と鳶人足の定吉が褒賞をもらいました。火元は空樽問屋の因幡屋の裏木戸付近で、どうやら放火のようでした・・。
  

(2002.9 文藝春秋/2005.8 文春文庫)

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  • ★「御宿かわせみ」シリーズ 平岩弓枝

    Excerpt: 北海道のあるところのとある旅館が、「かわせみ」という名前でした(^_^;)  確かに、川のそばにありましたけど(笑) Weblog: 気ままな読書日記 racked: 2010-01-25 16:38