『あかんべえ』 宮部みゆき

長編ですが、一気に読めました。

一度死に損なったおりんがお化けさんたちが見えることについて、「しゃばけ」の若だんなみたいかと一瞬思ったりもしました。
おりんにお化けさんが見えるのは、もちろん、三途の河原での出来事のせいに違いないと当初は思います。
しかし、「孤児」というキーワードからお化けさんが見える人と見えない人がいること、それにおりんの出生の秘密が絡まってきます。
「ふね屋」での怪異は、三十年前の忌まわしい事件に由来するわけですが、隣の貧乏旗本の長坂主水助もその事件(とお化けさん)に関わってきます。

おりんやお化けさんたちの他にも、お化けなど見えない七兵衛、にらみを利かせている(銀次の見えた)おさき、おつたの心の闇、ヒネ勝、おりんの両親の太一郎とお多恵…登場人物も役割がはっきりしていて読みやすかったです。

三途の河原のおじいさんの正体は、ちょっとしたサプライズでしょうか。
「あかんべえ」という言葉は最後のオチだったのですね。(No.63)

(2002.3 PHP研究所/2006.12 新潮文庫)

十二歳のおりんの両親は、料理屋の「ふね屋」を開いて最初のお客を向かえて張り切りますが、その大切な宴席で、突然抜き身の刀が暴れ出し、せっかくの宴席が台無しになってしまいます。おりんは、玄之介たちお化けが何故この世にとどまらなければならなかったのか、理由を探し出そうと考えました。

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  • 宮部みゆき: あかんべえ

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