『不安な童話』 恩田陸

闇色のソプラノ』(北森鴻)からの連想で読み直す。

早世した画家・高槻倫子の遺作展に行った古橋万由子は、デジャビュに襲われ、倒れてしまう。
後日、万由子と浦田先生を訪ねてきた倫子の遺児・秒は、万由子は倫子の生まれ変わりではないか、と言う。万由子には、「失せもの探し」、人の記憶を読み取る能力があり、それは倫子も持っていた能力だった。

という、ありえない設定からスタートするが、実はミステリ的に話は収束して行く。

「私のグレーテル」は印象的だった。

「白雪姫」が、母に殺される子どもなら、「グレーテル」は、母を殺す子どもということなのだろうか。女の子の「白雪姫」が秒なのだったら、「グレーテル」も秒でよさそうだけど、ラストで万由子が「聞いて」いるので、隣にいる万佐子だったということかも。





不安な童話 (新潮文庫)
新潮社
恩田 陸

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