『日暮らし』 宮部みゆき

 『ぼんくら』の続編と言って良いでしょう。最初の数章はやはり、何人かの登場人物のエピソードから始まり、メインの「日暮らし」の章で大事件が語られます。ネタバレですが、「葵殺し」です(いいのか・・)

 弓之助は、「人たらし」属性も加わって、前作よりも変人度がグレードアップですね。可愛いというよりは不気味になりつつあります(?)「弱点」と事件解決が、ちょっと関連?今回、隠密の黒豆は出ませんでした。宗一郎は、案外使えるではないですか。

 実は、「犯人」は途中で見当が付くのではないかと思います(あからさまに示されているような気も)。幻術使い一座の伏線がすとんと落ちる感じで、見事でした。最後がとよ姉さまの祝言というのも周到に練られていますね。よもやまさかと思いますが、さらに続編があったりして?(^_^;)
 湊屋の跡目争いと見せかけた事件が起こるとか、白蓮斎貞州に関わる事件とか、、、それとも、『霊験お初』の第3シリーズが先か!?(滝汗) (No.45)

(2004.12 講談社)

 岡っ引の政五郎の所では、おでこがひどく思い悩んでいます。また、お恵と所帯を持った佐吉の様子がおかしく、お恵はやきもきしています。孫八にしつこく纏わりつかれているお六は、子供を連れて葵のところで働くようになりましたが、そこにも孫八が姿を見せます。幸兵衛長屋へ移ったお徳は、商売敵が現れ悔しがっています。しかし、その商売敵のおみねの出奔後、残された小女たちと店を切り盛りすることになります。 

 そんな時、葵が殺され、その場にいた佐吉が下手人として捕まります。湊屋が引き合いを抜きますが、平四郎や弓之助は佐吉を信じます。佐吉は、葵の部屋に良い香りがしたのを覚えていました。 

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